愚痴が止まらない父、時々母との旅行日記

父からの1通のメールが始まりでした

偽善

 

日記

 

昨日は台風だったこともあり、珍しく家族で一緒にテレビをのんびり見ていました。

 

すると父が

 

「ドキュメント72時間見るか」

 

ご存知の方も多いかと思いますが「ドキュメント72時間」はNHKの人気番組です。

内容としては、ある場所で72時間カメラを回し続け、出会う人にインタビューしていく形式です。感動あり笑いあり、色々な人間に考えや人生が垣間見える時が多々あり確かに面白い番組です。

 

テレビの内容や出演者に対していつもぶつぶつ愚痴を言う父も「ドキュメント72時間」だけは大のお気に入り。毎週しっかり録画し、年末に放送される年内に放送された「ドキュメント72時間」の振り返る放送も毎年欠かさず見ています。

 

録画を忘れた時や放送が休みだった時には途端に不機嫌に、、

そんな「ドキュメント72時間」を見ている時に父がいつも言うのは、

 

 

「ほんとにいろんな人がおるんやな〜」

 

 

昨日見たのは11日放送分の録画でした。

今回の撮影場所は、北海道の各地をまわりながら献血者を募る「献血バス」

 

献血が好きな人、針が好きな人、針が大嫌いだけど献血する人、都会にてギャンブルにハマって里帰りしてきた人などなど、、、、、

 

様々な人の人生を少しだけ覗ける気分になります。「世の中には本当にいろんな人がいる」。父の言葉はとても納得です。

 

中には40年以上、合計300回以上献血をしていたおっちゃんがいました。

その方は小さい頃によく遊んでくれた叔母が病気の為に輸血してもらったことから、自分の血で40年以上恩返ししているらしい。

 

 

こういう考えもあるのか。

 

 

僕はいつ頃からか損得で物事を考えることが多くなっていきました。

 

道にゴミが落ちていれば、「拾ったろかな、でも手が汚れるしなー、でもこれ拾ったらええ奴っぽく思われるかな、、、」

 

電車で座っている時に年配の時が乗ってきた、「席を譲ろうか、でもおれ長い時間乗るし、あっちの席は空いてるしまあいいか、断られたら気まずいし、、、」

 

上記のように自分の素直な最初の気持ち(拾ったろかな、席を譲ろうか)をすぐ損得で考えた理由を作って打ち消すことがよくありました。

そして、素直な最初の気持ちを打ち消す最たるものが

 

「それただの偽善やん、周りによく思われたいだけやん」

 

ただ、この1年ほどは「偽善」に対する意識が変わってきました。

「例えそれが偽善であっても良いんではないか、偽善であってもした本人が良い気分になり、された人も良い気分になるなら最高やん!」

 

「やらない善よりやる偽善」と言ったりしますがその通りだと思います。

それが相手に対して全く見返りを求めない「善」であれば文句なしなのでしょうが、人は「無償の愛」をくれる神ではありませんので、その境地に達するまで「善」をしないのは現実的ではないし、「善」のハードルをそんな高くするものではないと考えます。

 

 

電車でめちゃめちゃ疲れているなら席を譲る必要もない、その時に周りの目を気にする必要もない。席を譲りたいなら譲れば良い。ゴミを拾いたいなら拾えば良い。無理する必要もなければ素直な気持ちを打ち消す必要もない。

 

 

自分の素直な気持ちを大事にしていきたい。

 

そんな脈絡がないことを考えた台風の1日でした。

 

今日もご愛読感謝します!

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